製造の流れ
圧着
圧着作業については、大きく分けて、「圧着アプリケータ取付」「テスト圧着とクリンプハイト測定」「コンタクト端子圧着」の3つに分けられます。それぞれについて解説いたします。
圧着アプリケータ取付の手順と注意点
下記は、実際の圧着アプリケータを取り付けている様子です。
①まず最初に、部品の確認と半自動圧着機の電源OFFを確認します。
圧着に使用するコンタクト端子の型番と、アプリケータ(金型)の端子型番が同じであることを確認します。 このとき、作業中の安全を確保するため、必ず半自動圧着機の電源がOFFになっていることを確認することがポイントです。
②次に、アプリケータを圧着機本体に取り付けます。
アプリケータのアームを押しながらポストラムを持ち上げ、圧着機本体のラムに挿入します。 アプリケータが奥まで完全にセットされていることを確認してから、ネジでしっかりと固定します。
③続いて、コンタクト端子をセットし、正しい圧着位置に固定します。
端子の向き(通常は端子型番記載面が表)に注意しながら、圧着機本体にセットします。アプリケータのリリースレバーを押し上げ、リールから引き出した連続コンタクト端子を挿入して、フィードポールとリールの穴を合わせます。 最後に、アンビルとコンタクト端子の中心をぴったりと合わせ、リリースレバーを下に戻して端子を圧着位置に固定します。
④最後に、圧着条件に合わせて2種類のディスクダイヤルを調整します。
芯線径、電線種類、クリンプハイトなどの条件に基づき、以下の通りにダイヤルを合わせます。
- ワイヤー(上側) … アルファベットを本体ラムのエンボス位置に合わせる
- インシュレーション(下側) … 数字をアプリケータのアジャスト位置に合わせる
このとき、いずれのディスクも「カチッ」と定位置にロックされていることを確認することがポイントです。(※すでにダイヤルのセット位置が合っている場合は、確認のみ行います)
テスト圧着とクリンプハイト測定の手順と注意点
下記は、テスト圧着とクリンプハイト測定を行っている様子です。
①まず半自動圧着機の電源をONにし、テスト打ちを実施して目視点検を行います。
芯線の先端をアプリケータのガイドに軽く当て、フットスイッチを踏んで1~2本テスト打ちを実施し、圧着状態を目視で確認します。 このとき、ガイドに当てる力加減によって不良の原因となるため、以下の点に注意することがポイントです。
- 当て過ぎる、又は押してしまうと … 電線の被覆まで圧着してしまったり、芯線の突出しが長くなったりします。
- 当てていない、又は圧着する時に電線を引いてしまうと … 圧着部より芯線が突き出ない状態になってしまいます。
②測定作業に移る前に、安全のため半自動圧着機の電源をOFFにします。
テスト打ち後、測定のために圧着機から離れる際は、安全を確保するために必ず電源を切ります。
③最後に、マイクロメータを使用してクリンプハイト(圧着高さ)を測定・確認します。
圧着したコンタクト端子の寸法を測定します。事前にマイクロメータをZEROにセットしてから、圧着部の「中心」を測定することがポイントです。マイクロメータの当て方は以下の通りです。
- アンビル側 … 圧着部のへこんだ部分側に当てます。
- スピンドル側 … 圧着部のたいらな部分側に当てます。
測定後、クリンプハイトの数値が基準値の範囲内に正しく入っていることを確認します。
コンタクト端子圧着の手順と注意点
下記は、コンタクト端子圧着を行っている様子です。
①まず、事前のテスト結果が合格であることを確認し、本番の圧着作業を開始します。
テスト打ちでの圧着状態とクリンプハイトの測定結果が基準を満たして合格であれば、半自動圧着機の電源をONにします。芯線の先端をアプリケータのガイドに軽く当て、フットスイッチを踏んで次々と圧着を行っていきます。
②圧着する数量が多い場合は、定期的にクリンプハイトを測定します。
連続して大量に生産する際には、機械の振動などで設定がずれる可能性があるため、作業の「最初」「中間」「最後」のタイミングでクリンプハイトを測定し、品質が保たれているか確認することがポイントです。
③すべての圧着作業が終わったら、半自動圧着機の電源をOFFにします。
予定していた圧着作業がすべて完了したら、安全を確保するために必ず半自動圧着機の電源を切り、作業を終了します。
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